1848年南イタリアに生まれたトスティはヴァイオリンの神童として知られ、12歳でナポリ音楽院に入学。音楽の研鑽を積み指揮、教師として歩むも、美しい歌曲を多く作曲して世界的に広く知られ、イタリア歌曲の第一人者となりました。
「最後の歌」はチンミーノの詞に曲をつけたもので1905年の作品。嫁いでいく別れた恋人への未練を、イタリア男が明るく歌います。
{歌詞}
みんなが私に言ってくれた、ニーナ、君が明日結婚するんだってことを
ぼくは、それでもまだ君にセレナーデを歌うんだ
誰もいない野原や、草の生い茂った谷間で
おお、君に何度歌ったことか!
バラの花びらよ、アラマントの花よ
君がぼくと結婚してくれるなら
ぼくはいつも君のそばにいるよ!
明日君は囲まれるだろう、祝宴に、笑顔に、花々に
もう君は僕たちの昔の恋なんぞ思い出さないだろう
けれど、昼も夜も情熱をもって君に歌を届けるのさ!
ハッカの葉よ、ザクロの花よ
ニーナ、思い出しておくれ、君とかわした口づけを!ああ、、