サン=サーンス 「白鳥」

フランスを代表する作曲家サン=サーンスは2歳でピアノ、3歳で作曲という天才でした。音楽以外にも天文学、数学等様々な分野に関心を持つ教養人でもありました。動物も好きで、世界各地の動物園を訪れています。そして「動物の謝肉祭」という全14曲からなる組曲を親しい友人の集まる音楽会のために作曲しました。鶏、亀、象、カンガルーといった動物たちを模して作曲されていますが、なかでもこの「白鳥」はピアノによる水面の表現のうえに美しく白鳥が泳ぐ姿がチェロの大変美しいメロディーで奏され、その音楽は聴くものの心をつかんで離しません。